コロナリスク下でのリーダーシップ(4月12日)

コロナリスク下でのリーダーシップ

お正月に初詣に行って新年が始まったとき、このような一年になるとは誰も思いませんでした。みなさんは先が見えていない困難な日々を過ごしていませんか?

どんな困難なことでも、当然ですがいつか終わります。
今年が終わったら、2020年をどんな風に思い返したいですか?

• 暗い日々だったが、みんなで乗り越えた。
• 初めてみんなでひとつになった。
• 一人ひとりが力を100%発揮した。
• 組織が生き返った。
• 今まで考えなかったいろいろなチャンスに気付いた。

こんな風に言えるようになりたくはありませんか?
それを実現するには、あなたと組織全員が一人ひとりリーダーシップを発揮するしかありません。リーダーシップの取り方によっては、このような不安な時期を越えながら、組織を前よりも強くすることができます。

これからのリーダーシップ
組織の力をアップできる方法はいろいろありますが、この記事ではこのような時期に合った一つのやり方を紹介します。
アメリカ、ネブラスカ州Nebraska大学の教授Fred Luthansとネブラスカ州Bellevue大学教授Carolyn Youssef-Morganが2004年から実施している研究によると、人や組織には「心理的な資本」(= Psychological Capital, PsyCap)が存在しています。「心理的な資本」はずっと変わらないわけではなく、育てることができ、「資本」として増やせることもできます。「心理的な資本」が強い人や組織では、仕事の満足度やパフォーマンスも高くなります。

では、何をすれば「心理的な資本」が強くなるでしょうか?
「心理的な資本」の4つの要素を説明しながら、あなたがこの時期だからこそできることを提案します。

1-Hope (希望)
何も根拠のない形で希望を持つのではなく、明るい未来を信じ、それを実現する具体的な道を組織の他の人と一緒に作るという意味です。コロナの時期に持てる希望は、例えば、「必ず普通に戻る。短期的に大変だが、みんなでやり方を工夫して乗り越える」と考えて行動をとることとなります。

2-Optimism (楽観、ポジティブな態度)
「明るい気持ちや笑顔で行こうよ」を大切にする志や態度のことです。
リーダーとして楽観とはいえないような、みんなのやる気をなくす行動がいくつかあります。
それらを必ず意識し、避けるようにしましょう:
・暗い言葉使い:「大変だ!」、「絶望的!」、「先が見えないから困る!」など
・暗い顔や姿勢:元気のない雰囲気はすぐに他の人にも移ります(コロナよりも早く!)

不安や恐怖が高まると、周りに対してパワハラをしてしまう恐れがあります。イライラしたり怒りっぽくなっているときに、感情をコントロールできるようにしましょう。

3-Self-efficacy(自己効力感)
ある行動や課題を、「頑張ればできる」と思い、自信を持ってトライしたい状態です。この時期はもしかすると新しいことに挑戦するタイミングかもしれません。組織の他の人がトライしたことに対してもフィードバックし、できたことを褒めることでその人の自己効力感が上がります。

4-Resilience(回復力)
上手くいかないことや困難な状況から回復するだけでなく、新しい力を身に付けることです。組織の目的や使命に焦点を与え、今できることややるべきことに集中しましょう。他の施設やK-NET!を含め、福祉業界を支援するNPOや団体と繋がって、みんなでできることについて意見や情報を交換しましょう。

さて、この記事の初めに書いた質問に戻ります:
今年が終わったら、2020年をどんな風に思い返したいですか?
記事の初めの箇条書きになっている5つの答えから選んでください。
そして、我々K-NET!にその目標をメールで送ってください。

info@kyousounet.com

 

 

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