教育者との面談を終えて思う、人間力の必要性

先日、東京、神奈川、千葉、埼玉、静岡において学校(特別支援学校)を卒業した後のライフステージとして、引き続き社会適応(就職)が出来るよう教育訓練期間(2年間)を設け、その後さらに2年かけて就労移行支援事業を活用し、ここから就職を目指すといった取組みを手がける民間事業者の方と面談をする機会がありました。面談の趣旨は、本年の9月を目途にB型の事業所を開始するにあたり、生産活動における出口戦略についてのご相談で、当方からは生産緑化ビジネスの事業説明及びその設備の見学を兼ねた内容でした。

私は、全国の多くの事業者の方々(おもにB型の施設長や理事長)と面談する機会が多かった経験から、久しぶりに「福祉の中に居ながらにして、ビジネスセンスと社会動向を見据え、しかもその根底に、教育者としての信念を持つ御仁」に出会えたことで、あらためて自分自身が何をもって社会に役立つことが出来るのかを考える好機となりました。

ところで、教育者との出会いが、如何にその人の人生において大切な要因となるか。振り返ると、私の人生においても幾度となく、とても素晴らしい人間味溢れる先生方と縁することが出来、多くの指導とともに、学びと考える機会をいただいてきました。そこで今更ながら思うことは、どの先生方も「人間力」に秀でていた印象が強いことです。言葉で言い表し難いのがもどかしいのですが、人間力をひとつ挙げるとするならば「その人の可能性を信じきった言動」でしょうか。さて、この秋からある大学の科目履修コースにおいて、講師役を承ることになりました。先の御仁のような信念には及ばないまでも、また、多くの先生方の足元にも及ばないまでも、そこで学ぶ人達の可能性を信じて、先生役を務めさせていただく決意です。

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