「ウェルフェアトレードの第一歩」を踏み出してみませんか?

先日、「ウェルフェアトレードの第一歩」と題して、沖縄にて工賃向上研修を行いました。
今回の研修の目的は「ウェルフェアトレード(障害者が作るモノやサービスを適正価格で取引するしくみ)の考え方を理解する」ことで、この研修が終わったあとには、ウェルフェアトレードのための具体的な取り組みを3つ持ち帰ることを目標にしました。

ウェルフェアトレードはフェアトレードとウェルフェア(福祉)をかけ合わせた造語で、数年前から見かけるようなり、K-NET!でも数年前から勉強会や話し合いを重ねてきました。そして、今、私たちが考えるウェルフェアトレードは、「障害のある人が生産するモノやサービスを適正な価格で取引し、働く喜びややりがいや自立を支援する仕組み」ととらえ、とくに後ろの一文が重要だと考えています。

「仕組み」という点では、3つのプレーヤー「作り手」「売り手」「買い手」が存在し、それぞれが役割を果たしながら互いに影響を与えることで機能します。作り手は良いものを作り続ける生産努力を、売り手は生産物の価値を理解して価値を届ける工夫をし続け、買い手はむやみに安さだけではなく価値を理解しその価値を生み出している生産現場を理解する、ということになります。

そして次に大事なのが、その役割を果たすための「具体的な行動」は何か、です。

事業所などの生産現場では、良いものを作り続けるために具体的にどんな行動をとるのか?
私たちK-NET!のような販売支援や販売者では、生産物の価値を届ける工夫をし続けるために、どんな行動をとるのか?
私たちもその立場である消費者では、生産物の価値や生産現場を理解するには、どんな行動をとるのか?

行動ベースで考えると、やれることは結構たくさん出てきます。
研修ではここをグループワークしますが、一人や少人数では出てこなかったポンポン飛び出してきて、今まで「理解はできても何をしたらいいのか分からない」と悩んでいたことが、どんど解消していきます。

行動が分かれば、あとはできることから少しづつやっていくだけ。
それも一緒に考えた仲間がいれば、くじけることも少ないです。

2023年のスタートにあたって、みなさんも、周りの人たちと一緒に、ウェルフェアトレードの第一歩を踏み出してみませんか?

K-NET!では「ウェルフェアトレードの第一歩」を学ぶ工賃向上研修を行っています。
講座+グループワーク+発表の内容で、参加者の学びが主体のプログラムです。
ご関心をいただけるようでしたら、具体的な内容につきましてご説明申しあげますので、ご遠慮なくお問合せください。よろしくお願い申し上げます。

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