きもの周りのことを本で読んでいて、地味に驚いたのは、お蚕さんは「家畜」だという情報。数の単位も「頭」と呼ぶそうです。小さな芋虫の姿と繭の形から「家畜」というイメージが結び付きません。
ともあれ家畜であるお蚕さんは、桑を食べながら休眠と脱皮を繰り返してて成長し、吐糸まで約1か月だそうです。平均的な白生地1反(13m)を織るのにおよそ2800粒の繭が必要だそうです。
たくさんのお蚕さんのおかげで、あの美しい生地が生まれているのですね。
現在、養蚕農家や製糸工場は数えるほどしかないと聞いていますが、明治時代以降、日本は世界一の生糸輸出国になり、生糸すなわちお蚕さんは日本の発展に大きく貢献しました。
あんなにちいさな体にそんなパワーがあったのか、とまさに驚きです。
目の前にある着物地に感謝の気持ちを込めて、大切に扱いたいと思います。
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