K-NET!がk.fabric輪で協業しているまあるい広場。着物や帯のご寄付の受け入れ・保管・解き作業を行っています。まあるい広場やk.fabric輪で作品作りをしていますが、まだまだたくさんの着物や帯やハギレがあるため、月に1回のみの市を、まあるい広場のギャラリーcue9で開催しています。
着物・解き布・ハギレのみの市を行って一年。やってみて思ったこと、これからやってみたいことを聞いてみました。
=障害者生活介護事業所まあるい広場(高本さん)=
実際やってみて、本当の理想は、古い着物の活用にアパレル業界や着物業界の人たちが事業として入ってきて、その流れの中で障害者に仕事が回って、障害者も賃金がいただけて、出来た商品が世の中に出ていくというのが一番いいなあと思っています。
〇〇という会社の着物リメイクに関連する一部分は障害者が担っているんだよという形で。大手企業などがそんな風に動いてくれたら、それはすごく嬉しいですよね。
ただ大手企業の事業となれば利益を考えた大量生産になるでしょうし、その仕組みには障害者施設は乗り切れないし、寄付でいただく着物の調達もその仕組みには合わないだろうから、この理想は現実的ではないかもしれません。でも、もし社会貢献の枠組みで、障害者にも仕事が出せるようなやり方があるのであれば、例えば月2着くらいの少量生産で障害者がほぐしだけをやるというような、とても嬉しいと思います。
ギャラリーでのみの市を行っているのは、地域に知ってもらうのにとても役立っています。障害者アートの展示が多いのですが、着物ハギレののみの市だと普段と違うお客様がいらして、福祉とは接点があまりなかったお客様がアート活動をしている障害者に興味を持って施設を見てもらう機会が増えます。もともとギャラリーはその目的で作っているので、目的にかなった活動になっています。
今後はもっとギャラリーでののみの市とアート活動をしているアトリエの見学と動きが出てくるといいなと思っています。施設の中を見ていただくことで、何をしているかを知っていただき、知的障害者施設についての誤解や偏見が少なくなっていくことを望んでいます。
そして地域の人たちからボランティアをやりたいという人たちが増えれば、さらに嬉しく思います。
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