報酬改定の影響で、生産活動の見直しをしたいというご相談がかなり来ています。
ご相談に対しては、まずは「現場で働く職員さん達からアイディアを出してもらって、それを一つずつ実行することが大切です」とお話しています。一番多いのは「EC販売」で、売り上げを増やしたいというご相談ですが、どうもサイトを作れば売れるという誤解があるようで、現実的には、ネット上での宣伝広告費や接客技術など、お金と時間をかけて浸透させる必要があるため、福祉事業者にとっては、とてもハードルが高いことを理解する必要があります。それよりも、まずは、「実現性が高いのに、取組めていないこと」等、を職員と一緒に共有し、小さなステップから始めることが最も現実的な改善活動となります。
具体的には、職員が集まって、「出来るのにやっていないこと」に関するアイデアを出し合います。その中から取り組むテーマを2つ程度に絞り、2か月間実際に実行し、そして3か月後にその成果を評価し、出来ていれば次のテーマに取組んでいく、というPDCAサイクルを回します。
また、上記の活動の中では、現状認識をしっかり行うことも重要です。どの商品がどれだけ売れているのかを把握し、お客様のニーズを正確に理解することが必要です。仮説を立ててアンケートなどを行って、その結果を基に活動をさらに広げていきましょう。一歩一歩です。
生産活動の見直しで重要なのは、やれるのに今まで行ってこなかったことを見つけ出し、意識的に取り組むことです。これにより、生産活動を効果的に改善し、組織全体の成果を上げることができるでしょう。
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