適正価格取引と障害者施設商品
いつも、講演でお話しているのですが、私の考えを書かせていただきます。
例えば、デパートで素敵な製品を見つけた時
「素敵だけれど誰が作ったのかわからないから買わない」とはならないのではないでしょうか?。
商品はまずは品質と価格です。私は障害者施設製作の製品という話は後付で良いと思っています。
「この製品は素敵なので買います。ところでこれは誰が作ったの?」ということです。
講演では私の名刺の話を例示しています。
私は作業所の名刺を使っていますが、作業所を知らない方に「作業所の名刺を買ってください」と言っても誰も買ってくれません。私が企業にこの名刺を売り込むときは「安く名刺を印刷できるところがありますが、ご紹介しましょうか?」。福祉の話は一切しません。
通常、この名刺は1500円(100枚)で販売していますが、名刺の裏に一行入れることで1000円(100枚)で印刷できますと説明しています。500円は作業所の広告料です。
一定の品質のある製品は、作業所は企業に(適正な)価格で対抗できます。
「製品を売る」ということだけを考えていると、販売はうまくいきません。
企業が事業所に目線を合わしてもらうのを待つのではなく、事業所が企業(世間)の目線に合わせることが重要なのです。
コメント