健康経営に欠かせない「メンタルヘルスケア」

2019年から拡大をはじめ、私たちの生活様式に大きな変化を与えている新型コロナウイルスですが、室内で過ごす時間が長期化することでストレスが増幅し、DVを引き起こすような悪影響を及ぼしています。一方で家族と過ごす時間が増えたり、あるいは新しい挑戦を始めるきっかけとなるなど、一様ではないにしても、少なからず大なり小なり様々な影響を与えていることは、事実として受け入れなければなりません。

ところで、室内で過ごす時間が増えたことによって売上が拡大した市場のひとつに「植物」市場があります。これまでも一定の購買顧客層がありましたが、コロナ禍によって、より多くの人々が「植物」に関心を寄せる、あるいは再認識する、または取り入れる傾向があり、その結果、市場の拡大につながったと言えます。さらに市場拡大の後押しをしているのが、企業の健康経営への取組みとして、室内緑化によるオフィスワーカーのストレス緩和に効果があることが、研究により明らかにされたことではないでしょうか。(「葉植物による空気浄化とメンタルヘルス、知的生産性の向上」松本博(豊橋技術科学大学 名誉教授)

私個人としては、ほとんど興味も関心もなかったのですが、実は、働く環境下における過度のストレスが原因で、精神疾患から精神障害者が急増しているといった社会課題の視点から捉えると、植物による「メンタルヘルスケア」によって、ひとりでも多くの人が、また、その人にとって少しでも機能回復の効果が表れることに期待したいと思います。

コメント